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バリ島・高校生集団万引き事件から考える、4つの衝撃的な論点

修学旅行は、多くの人にとって青春時代の忘れられない思い出の一つです。 しかし、ある研修旅行は、防犯カメラの映像がSNSで拡散されるという、極めて現代的な悪夢として人々の記憶に刻まれました。インドネシア・バリ島の土産物店で日本の高校生らが集団万引きを行う様子が世界中に広まり、社会に大きな衝撃と広範な議論を巻き起こしたのです。

学校側は謝罪声明を発表しましたが、この一件は単なる生徒の不祥事では終わりません。これは、デジタルメディアとグローバル化が、個人の過ちとその責任をいかに増幅させるかを浮き彫りにした、21世紀ならではの説明責任の縮図です。本記事では、この事件があらわにした4つの重大な論点を掘り下げます。

1. 「若気の至り」では済まされない、計画的犯行の衝撃

この事件で多くの人が戦慄したのは、万引きという行為そのものよりも、その手口がいかに組織的で計画的であったかという点です。

拡散された映像には、生徒たちが巧みな「チームプレー」で犯行に及ぶ様子が記録されていました。一部の生徒がTシャツをバッグやポケットに隠す一方で、別の生徒が店員の注意を引くために「ハウマッチ?(How much?)」と執拗に質問を繰り返します。その間、「11番」「背番号覚えてないん?」といった会話を交わしながら連携して商品を盗み出す様子は、衝動的な犯行とは到底思えません。

この組織的な手口について、Yahoo!ニュースのコメント欄には次のような声が寄せられています。

動画観たけど流石は○○高校ですね。見事なチームプレーです! Tシャツをパクる選手、見つからないようにブロックする選手、そして店員に話し掛けて注意をそらす選手。

多くの視聴者が覚えた恐怖の源泉は、「修学旅行」という若者の純粋さの象徴であるべき文脈と、実行された「プロレベルの組織的窃盗」という行為との間の、あまりに大きな乖離です。期待を裏切るこの光景こそが、「若気の至り」という言葉では片付けられない悪質さを際立たせ、社会に衝撃を与えています。

2. 個人の過ちが「国の恥」に。事件が与える国際的影響

これほど深刻な国際問題に発展した背景には、前述した犯行の計画性です。これが単なる衝動的な過ちであれば同情の余地もあったかもしれませんが、計算された軽蔑的な行為と映ったことで、日本人全体の評判を傷つける結果を招きました。

学校側もこの事態を重く受け止めており、乾文雄学校長名義の謝罪文では、その国際的な影響の重大さに言及しています。

被害者の皆さまへの配慮はもとより、海外における邦人の皆さまにも影響を及しかねない重大な行為

ネット上のコメントでは、この事件が「国の恥」となり、バリ島で暮らす日本人や今後の旅行者が「肩身が狭くなる」のではないかという懸念の声が多数上がっています。一本の動画が瞬時に世界へ拡散する現代において、数人の行動が国全体のイメージをいかに容易に毀損しうるか。これは、グローバル社会における個人の責任が、もはや個人のものではないという冷徹な現実を突きつけています。

3. 「日本の法律は通用しない」海外での犯罪に適用される”属地主義”

この事件を受け、「彼らは日本の法律で裁かれるのか?」という疑問が出てきます。この法的な論点に光を当てたのが、大学ジャーナリストの石渡嶺司氏です。同氏は、岡野法律事務所の解説を引用し、この事件を理解する鍵として「属地主義」の原則を提示しています。

「属地主義とは、犯罪を起こした場所が当該国であれば、行為者の国籍を問わず、当該国の法律が適用されるという考え方です。そのため、日本人であっても、外国で犯罪を起こしてしまったら、外国の法律が適用されることが原則となります」

つまり、彼らの行為はインドネシアの法律に基づいて裁かれるのが原則です。石渡氏は、生徒たちがすでに帰国しているためインドネシア側が身柄引き渡しを求める可能性は低いと指摘しますが、この法原則が「法的な空白」を生み出している事実は変わりません。この空白こそが、次に述べる道義的な責任を、より一層重要なものにしているのです。

4. 解決のヒントは過去にあり?イタリア大聖堂落書き事件からの教訓

法的な追及が難しいという現実が、この事件の「道義的・社会的」な解決を不可欠なものにしています。では、信頼回復のためにどのような行動が求められるのでしょうか。その答えは、国際的な規模で「修復的司法」を実現した過去の事例にあります。

2008年、岐阜市立女子短期大学の学生がイタリアの大聖堂に落書きをし、その映像が拡散して国際問題に発展しました。この事件の収拾策は、今回の件を考える上で極めて示唆に富んでいます。学生は、大学の学長に同伴され、自費で再びイタリアへ渡り、直接謝罪を行いました。そして、大聖堂の館長はその謝罪を受け入れたのです。

これは単なる謝罪ではなく、金銭的・時間的コストを伴う具体的な行動によって誠意を示した好例です。大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が指摘するように、今回の万引き事件も、書面での謝罪にとどまらず、このようなレベルの行動を通じて真の責任を示さなければ、完全な解決は難しいでしょう。

まとめ

バリ島での高校生集団万引き事件は、私たちに4つの重要な視点を突きつけました。

①若さの象徴であるべき場で起きた計画的犯行の衝撃 ②その計画性が増幅させた国際的な悪影響 ③日本の法律が及ばない「属地主義」という法的現実 ④その法的空白を埋めるための行動を伴う謝罪の先例

です。

この一件は、私たちの行動がデジタルの証拠として記録され、瞬時に国境を越えて拡散する現代社会の写し鏡です。それは、個人の過ちがかつてないほど広範な結果をもたらす時代の到来を意味しています。

防犯カメラの映像が瞬時に国境を越える時代に、組織や個人は、どのようにして信頼を回復し、真の「誠意」を行動で示すことができるのでしょうか。 今回は、バリ島・高校生集団万引き事件に関する報道と、それに対するネット上の声をまとめました。皆さんはどのように感じましたか。よかったらコメントをお願いします。

バリ島で日本の男子生徒が集団で万引きした事件が発覚し、学校が謝罪。防犯カメラの映像が拡散し、批判が高まっている。
インドネシア・バリ島で男子生徒ら集団万引きで大谷中学・高校が「窃盗行為」謝罪~今後の収拾策を考察 #エキスパートトピ
…くお詫び申し上げます。 ※大谷中学・高等学校サイト「研修旅行中の本校生徒による窃盗行為について」よりココがポイント「バリ島」で、日本人とみられる少年ら…
(出典:石渡嶺司)
京都の大谷中高が研修旅行中の生徒の窃盗確認と発表 SNSではバリ島での万引き動画拡散
…学校法人「真宗大谷学園」が運営する大谷中学・高校(京都市東山区)は8日、同校の生徒が4日に海外の研修旅行先の店舗で窃盗行為に及んだことを確認したとホ…
(出典:産経新聞)
バリ島で男子生徒ら集団万引きか、防犯カメラ映像が拡散 京都の大谷中学・高校が「窃盗行為」謝罪
…いかとの指摘が出て、心ない行為だとして批判が相次いでいる。名指しされた大谷中学・高校(京都市東山区)の校長は2025年12月8日、「複数の生徒が、訪問…
(出典:J-CASTニュース)

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J-CASTニュース編集部 2025.12.08 19:03
https://www.j-cast.com/2025/12/08509988.htmlインドネシアの観光名所「バリ島」で、日本人とみられる少年らが集団で万引きするような様子が映った防犯カメラの映像がネット上に投稿され、波紋が広がっている。

修学旅行で訪れた京都府内の高校ではないかとの指摘が出て、心ない行為だとして批判が相次いでいる。名指しされた大谷中学・高校(京都市東山区)の校長は2025年12月8日、「複数の生徒が、訪問先において窃盗行為に及んだ」と公式サイトで認め、「この事態を極めて重大に受け止めております」と謝罪した。

Tシャツや帽子、サンダルなどが並んだ土産店の売り場で、カラフルな半袖シャツを着た少年3人が、商品を見て回っている。胸には、黄色いリボンが付けられており、団体行動の目印らしい。

店員とみられる男性が離れると、少年らは、その様子をうかがっている。右側の少年は、Tシャツを手に取ると、いったん戻し、店員の方を見てから、肩掛けバッグの中に素早く突っ込む。少年らは、「11番」などとTシャツにプリントされた番号を確かめ合うかのような会話をしている。

左側にいた少年は、飲んでいたペットボトル飲料を口にくわえ、別のTシャツを手に取ると、店員の方を向いてから、同じように素早くバッグに突っ込んだ。3人は、キョロキョロ見回しながら、「背番号覚えてないん?」などと会話している。

その後も、この少年らを含めた数人がTシャツなどをポケットに入れたり、バッグに突っ込んだりしていた。店員が戻って来て、不審な様子がないかチェックしようとすると、1人が「ハウマッチ?」などと店員に質問を繰り返す。その後は、この少年が「プリーズ」などと拝みながら何度も値引きを迫り、最後は店員にOKを出してもらい、ビザの提出を求められていた。

この7分近くの防犯カメラの映像は、インスタグラム上で投稿された。2025年12月3日の午前11時30分ごろに記録されたとみられている。現在は、投稿が削除されているが、日本でも、5日に映像の一部がX上で取り上げられると、大きな話題になった。

「複数の生徒が、訪問先において窃盗行為に及んだ」
この時期にバリ島へ行っていた京都の高校ではないかと名指しされ、騒ぎになると、同校のSNSは次々に削除される事態になった。

店の商品を次々に盗んだ集団万引きとみられるだけに、ネット上では、少年らの行為に対し、「バリのお土産物屋さんに申し訳ない」「きちんと現地で裁かれるべき」などと厳しい声が上がっていた。

いくつかの現地メディアが、この騒ぎを報じており、ウブド市内の観光地「カジェン通り」の土産物店で衣類10点ほどが盗まれたという。店主が在庫確認中に衣類が少なくなっていると気づき、防犯カメラの映像を確認して、観光客による万引きが分かったと伝えている。

こうした騒ぎに対し、名指しされた大谷中学・高校は12月8日夕、「研修旅行中の本校生徒による窃盗行為について」と題して、公式サイトで関係者にあてた説明文を出した。

そこではまず、「12月4日、本校の研修旅行に参加していた複数の生徒が、訪問先において窃盗行為に及んだことが確認されました」と報告した。「現在、事実関係につきまして、慎重に確認を行っており、関係機関との連携も含め、対応を進めております」としたうえで、こう述べた。

「本件は、被害者の皆さまへの配慮はもとより、海外における邦人の皆さまにも影響を及ぼしかねない重大な行為であり、学校として生徒指導のあり方を真摯に見直す必要があると認識しております。確認が出来次第、改めて経過と対応方針をご報告いたします」
そして、「被害に遭われた店舗の皆さま、現地コミュニティーの皆さま、現地の関係者の皆さまに多大なるご迷惑とご心配をおかけしましたこと、深くお詫び申し上げます。本件につきまして、学校としてこの事態を極めて重大に受け止めております」と謝罪した。

ネット上で騒ぎになっていることについては、「SNS上での憶測や不確実な情報の拡散、実名・顔写真等の掲載、誹謗中傷は、更なる関係者への被害を招く恐れがありますので、慎重なご対応をお願い申し上げます」と訴えた。

★1:2025/12/08(月) 19:2
前スレ
バリ島で男子生徒ら集団万引きか、防犯カメラ映像が拡散 京都の大谷中学・高校が「窃盗行為」謝罪★3
https://asahi.5ch.net/test/read.cgi/newsplus/1765196224/

35
>>1
最低!
6
あんなにハッキリ顔が映っててどうするんだろうね
海外は容赦無いな
未成年でも顔晒しちゃうから
日本もそうするしかない
13
>>6
海外は子供の窃盗団とか普通にいるからな
日本みたいに無駄に甘やかさない
8
現地の法により裁かれるべきなのよ
15
あーあ
動画で顔バレしてるし退学もあるな
スマホカメラ時代に何やってんだろな
世の中スパイカメラ溢れて盗撮も仕放題やで
18
お小遣いもらって来なかったのね
20
英語もインドネシア語も喋れなそうな高校なのに海外行くんだな
22
日本も落ちぶれたな
中国相手に発狂するよりも自国の不甲斐なさをどうにかしろよネトウヨは
46
>>22
いや、昔もあったよ
韓国で集団万引きしてきた連中がいた
25
日本の教育はどうなってんの?
片っ端からビンタのせよ
47
>>25
もう学校に教育求めるのやめなよ
体罰だなんだクレーム入れられてなんも出来ないところばっかりなのにさ全部親が悪いんだよ
27
真宗大谷派 東本願寺です
28
手慣れてるし日本でもやってそう
31
バリなんてヒンズー教なのにw
そんなとこ行って万引き
32
学校側が店舗に示談金持ってくだろ
保護者にちゃんと請求しろよ
34
日本も見習ってモザイクなどせず流すべきだな
37
まず間違いなく常習犯なのがきもいわ
現地で10年無償労働でいいよ
42
国の恥め
48
どんだけ底辺高校かと思ったら偏差値高くて草
終わりだよこの国
49
仏教系ならインドに行ってこいよ
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