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名古屋大学工学部で女子2人が総代に!なぜ今起きた?私たちの生活への影響も深掘りしてみた
名門・名古屋大学の工学部で、卒業式の「顔」となる総代に女子学生が2人同時に選ばれるという、過去20年で初の快挙がありました。男子学生が圧倒的に多い工学の世界で、性別に関係なく実力が正当に評価されたこのニュースは、これからの社会や私たちの子ども・孫世代の選択肢に大きな希望を与えてくれそうです。

1.【ニュース概要】工学系の「歴史」が動いた瞬間

<BeMe 私らしく>名門の名古屋大工学系、卒業式総代は2人とも女性 過去20年で初
…学部長表彰にも決まっている。  自然に囲まれた環境で育ち、2歳上の兄は名大工学部の先輩。幼少期からこの兄と一緒に秘密基地を作ったりしたほか、無線操縦装…
(出典:毎日新聞)
今春、名古屋大学の卒業式で工学部と大学院工学研究科のそれぞれの「総代(卒業生代表)」に、いずれも女子学生が選出されました。名古屋大学の工学系学部は、全学生のうち女子学生の割合がわずか約12%という、非常に「男子が多い」環境です。その中で、学部と大学院の両方で女性が同時に総代を務めるのは、記録が残る2006年以降で初めてのことです。

総代は、教授たちが学業成績や研究への取り組む姿勢を厳正に審査して選ぶもので、まさに「努力と実力の証」といえる名誉ある役割です。卒業式では、彼女たちが学長から学位記を受け取る姿が、新しい時代の象徴として注目を集めました。

2. 女性総代が示す意義


(出典 www.engg.nagoya-u.ac.jp)
今回の出来事は、大学側が意図的に女性を選んだわけではなく、純粋に「最も優秀だった学生が女性だった」という結果です。工学部総代の平野学惠さんは、幼い頃からお兄さんと一緒に秘密基地を作ったり、機械の仕組みに興味を持ったりと、自然な流れで工学の道を選んだそうです。

一方、大学院総代の小澤咲季さんは、国際学会での発表や修士論文でトップの成績を収めるなど、地道な研究活動を積み重ねてきました。

彼女たちに共通しているのは、「女性だから」と意識しすぎることなく、自分の興味がある研究に真摯に、そして「わくわく」しながら取り組んできたという点です。また、最近では研究室のメンバーの過半数が女性という環境もあり、女子学生が伸び伸びと研究に打ち込める土壌が整いつつあることも、彼女たちの活躍を後押しした要因の一つとなったようです。

3.変わる「理系」の常識と社会の要請

かつては「理系、特に工学は男性のもの」という無意識の思い込みが、教員側にも学生側にもありました。 しかし現在、日本国内では理系人材の不足が深刻な課題となっており、国や企業、大学を挙げて「リケジョ(理系女子)」の育成に力を入れています。名古屋大学でも、女子中高生が工学部を目指しやすいよう、構内に女性専用の休憩スペースを設けたり、入試に「女子枠」を導入したりといった工夫を続けてきました。 今回のダブル女性総代というニュースは、そうした地道な取り組みが実を結び、「女性も工学の世界でトップとして活躍できる」という事実を社会に「見える化」させた重要な出来事なのです。

4.私たちの暮らしはどう変わる?

50代の私たちにとって、このニュースは決して遠い世界の話ではありません。まず「娘や孫の進路選択」に大きな影響を与えるのではないでしょうか。「女の子だから理系は難しいのでは?」という古い価値観ではなく、「本人が好きなら、どの分野でもトップを目指せる」と背中を押してあげられる実例ができたのです。

また、「家計や将来の安定」という視点でも意味があります。理系人材は社会からの需要が高く、専門スキルを持つ女性が増えることは、彼女たちの将来の経済的な自立や、出産・育児を経ても復職しやすい環境作りにつながります。

さらに「生活を豊かにする製品」への期待も高まります。女性の視点や柔軟な考え方が研究開発に加わることで、私たちの家事や日常生活をより便利にする、新しい発想の家電やサービスが生まれるきっかけになるかもしれません。

実は管理人の娘もこの春、大学工学部に進学します。高校入学当初から理系クラスにいたので女子が少ない環境で学んできており、性別の差をあまり意識していないようですが、今後もたくましく自分の好きなことに取り組んでいってほしいと思います。

5.【今後どうなる?】「多様性」が当たり前になる未来への期待

今後は、こうしたニュースが「珍しい出来事」として取り上げられないような社会になっていくことでしょう。大学側は、工学部の女子学生比率をさらに引き上げる目標を掲げており、キャンパスの設備面(トイレの充実など)や、女性が働きやすい研究環境の整備が加速していくと思われます。

また、今回総代を務めたお二人のように、高い志を持った女性たちがメーカーの研究職や博士課程へと進むことで、将来的に「日本初の女性ノーベル賞受賞者」が誕生する日も来ると信じたいですね。
社会全体で「性別に関わらず、興味のあることに挑戦できる環境」を作っていくことが、これからの日本の活力を生む鍵となります。

6.まとめ

工学部紹介VTR2021-2

(出典 Youtube)
今回の名古屋大学での出来事は、単なる卒業式の話題にとどまらず、「実力があれば性別は関係ない」という当たり前のことを、最高学府が証明した素晴らしいニュースでした。私たちの周りにいる若い世代が、「自分らしく」好きな道を選べるよう、私たち大人も古い固定観念をアップデートして、温かく見守っていきたいですね。

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