ピックアップ記事
絵文字の合掌はハイタッチ?生みの親が語った「本来の理由」と生活への影響

何気なく使っている「手を合わせた絵文字🙏」の意味を巡り、インターネット上で大きな議論が巻き起こっています。
「ごめん」や「お願い」のつもりで送ったはずが、海外や一部のアプリでは「ハイタッチ」や「祈り」と解釈されていることが判明したためです。 この騒動に対し、絵文字の生みの親である栗田穣崇氏が「本来は日本の『ゴメン』の意味で作られた」と回答したことで、日本のモバイル文化が辿ってきた数奇な歴史が改めて注目されています

1.【ニュース概要】絵文字の「正解」をめぐる意外な真実

最近、ネット上で「(合掌)の絵文字は実はハイタッチを意味しているのではないか」という噂が広まり、大きな反響を呼びました。これに対し、1999年にドコモで世界初の絵文字開発に携わった栗田穣崇氏が自ら回答。「もともとは日本の携帯会社の絵文字を統合したものがベースで、『ゴメン』の意味だった」と明かしました
しかし、現在世界中で使われている共通規格(Unicode)では、この絵文字は「祈り(pray)」と定義されています。さらに、Microsoft Teamsなどのビジネスアプリではハイタッチの動きをするアニメーションが表示されることもあり、「申し訳ない」という意図が相手に正しく伝わらないどころか、真逆の印象を与えかねない実態が浮き彫りになりました

2. 日本発の文化と「世界基準」のズレ

この解釈のズレが起きた理由は、日本独自の「ハンドサイン」が世界標準に組み込まれる過程で、名称や定義が書き換えられたことにあるとのこと
日本では謝罪や依頼の際に手を合わせる習慣がありますが、海外ではこのポーズが謝罪を意味することはほとんどありません。そのため、世界規格のUnicodeに採用される際、より一般的な「祈り」という名称に設定されました。また、国や文化によってはこれが「二人でハイタッチをしている手」に見えるため、一部のアプリではその解釈に合わせたデザインやアニメーションが採用されるようになったのです

3. 12ドットの記号がMoMAに収蔵されるまで

私たちが今、当たり前のように使っている絵文字は、1999年にiモードの誕生とともに生まれました。当時はわずか12×12ドットという極めて限られた制約の中で、栗田氏らが「傘」や「ハート」など約200種類の記号を1カ月足らずで描き上げたのです
この日本発の「Emoji」は2010年に世界共通規格へと採用され、瞬く間に世界を席巻しました。その歴史的価値は高く評価され、2016年にはニューヨーク近代美術館(MoMA)に収蔵されるという快挙を成し遂げています。しかし、その一方で、ドコモ独自の絵文字は2025年6月下旬以降の新機種から提供が終了しており、一つの時代が幕を閉じていることも感じます

4. 50代が知っておきたい「絵文字の誤解」

私たち50代にとって、絵文字は文字だけでは冷たくなりがちなメッセージに彩りを添える、便利な潤滑油になっていると感じます。
しかし、今回のニュースは「自分のスマホで見えているものが、相手にも同じニュアンスで伝わっているとは限らない」というリスクを教えてくれました
例えば、職場の若い世代や海外の知人とやり取りする際、深刻な謝罪のつもりで「🙏」を送ると、相手の画面では陽気にハイタッチしているように見えているかもしれません
また、日本のガラケー時代のドット絵に親しんできた世代からは「今の絵文字は欧米風のハッキリしたデザインで馴染めない」という声もあり、ツールが変わることで感情の伝え方も少しずつ変化しているのが現状です

5.今後どうなる】自由な解釈と、言葉の力

今後も絵文字そのものはさらに多様な解釈を伴って広がり続けるでしょう
開発者の栗田氏は、今回の騒動の締めくくりとして「好きに使えばいいんですよ、絵文字なんて」と語っています。本来の意味が「ゴメン」であっても、受け取り側がどう感じるかは自由であり、厳格なマナーに縛られすぎる必要はないという温かいメッセージです
ただし、誤解が許されない大切な連絡の際には、絵文字に頼りすぎず、シンプルな言葉で気持ちを伝えることが、結局のところ一番確実な方法といえるかもしれません
--------------------------------------------------------------------------------
筆者の感想 これまで当たり前のように使ってきた絵文字でしたが、その一粒一粒のドットに開発者の深いこだわりと、四半世紀にも及ぶ歴史があったことを改めて感じました。たった12ドットの小さな創作物が、海を越えて世界中の人の感情を運び、時には議論まで巻き起こす。創作物がこれほどまでに雄弁に歴史を語ることはあるのだと、胸が熱くなります。

【まとめ】

  • 「🙏」の絵文字は、開発当初は日本の「ゴメン」という意味で作られた
  • 世界規格では「祈り」とされ、アプリによっては「ハイタッチ」に見える場合がある
  • 絵文字の解釈は使う人の自由である

【あらたな行動への一歩】
次に「🙏」を使うときは、「相手にはどう見えているかな?」と一瞬だけ想像してみませんか? もし不安なら、「ごめんね🙏」と一言添えるだけで、誤解は防げます。デジタルな道具を使いこなしつつ、最後は自分の「言葉」で心を伝える。そんな余裕を持ったコミュニケーションを楽しんでいきたいですね。

ピックアップ記事

Xでフォローしよう

おすすめの記事