若者の喫煙離れは止まらない！健康とコスパを重視する「令和の合理性」とは
最近行われた現役高校生への意識調査で、20歳を過ぎてもタバコを吸いたくないと考える生徒が、なんと9割を超えたことが判明しました。
昭和や平成初期には、俳優がかっこよくタバコをたしなむシーンが多く、憧れの対象となることもありましたが、令和の今、その価値観は完全に通用しないようです。若者のタバコ離れを決定づけた、「健康」「お金」「イメージ」に関する5つの理由と、それに対するネット上のさまざまな声をご紹介します。
【要解説】タバコを「吸いたくない」が91.2%！令和の高校生が抱える5つのネガティブイメージ
10代の現役高校生479人を対象に行われたアンケート調査によると、「20歳を過ぎたらタバコを吸いたいと思うか？」という問いに対し、「吸いたいと思わない」と回答した生徒は91.2％に上り、「吸いたいと思う」の8.8％を圧倒しました。
タバコを吸いたくない理由として、高校生からは主に5つの意見が挙げられています。
1. ニオイが嫌・・・「たばこのにおいが苦手」「口が臭くなりそう」など、タバコのニオイを気にする声が多い
2. 体に悪い・・・「肺に悪く、これからの人生に関わる」「体に悪影響があるものを自分から取り込みたくない」といった、健康を懸念する意見が多数を占めている。現代の若者は、タバコが体に良くないという意識が大人世代以上に強い
3. お金がもったいない・・・「お金もったいない」「値段が高いので他のことにお金を使いたい」など、経済的な理由も重要視されている
4. 家族の影響・・・「お父さんが吸っていて嫌な思いをした」「親が吸っていてとても気持ち悪くなる」といった、身近な喫煙者に対するネガティブな経験も理由の一つ
5. カッコ悪い・・・「体に悪いことをしていてカッコよくない」「ダセェし肺汚れる」など、喫煙行為そのものをかっこ悪いと感じる若者も少なくない
かつて「渋い」「大人っぽい」といったプラスのイメージがあったタバコですが、今では「カッコ悪い」という価値観が主流になっているのは、時代の大きな変化と言えるでしょう。
ネットの声～知っておくべき「タバコの現実」
ヤフコメと5ちゃんねるの声を総合すると、多くの人が「吸わないのが正解」と考えていることがわかります。特に注目すべきは、タバコの依存性の高さと健康リスクです。ヤフコメには「癌になってやっとやめられた」という喫煙経験者の声があり、「やめるのは大変だから最初から吸わないのが大正解」と若者へ忠告しています。
一方で5ちゃんねるでは、「メリットがない」「コスパが割に合わない」と、金銭的な合理性を追求する意見が目立ちました。高すぎるタバコの値段（半分以上が税金）や、何事にも無駄を省く現代の若者の傾向が、喫煙離れを加速させているという分析です。
ヤフコメでは、昔の「かっこいい」イメージが減った文化的側面にも言及がありますが、5ちゃんねるでは、コストパフォーマンスの悪さがより強く指摘されており、両者の意見には、合理性と経験という視点の違いが見られました。
まとめ・・・合理的な選択ができる若者たちがすごい
昔の映画やドラマでは、タバコを吸う姿が大人っぽく見えたり、ちょっと不良っぽい「クール」なイメージがあったかもしれません。
しかし、今の高校生たちは、周囲のイメージや憧れよりも、「健康に悪い」「お金の無駄」といった合理的な事実に基づいて判断を下しているのが本当にすごいと感じます。喫煙が嗜好（しこう）品でありながら、一度始めるとやめるのが難しいという現実を知っているからこそ、最初から手を出さないという賢い選択をしているのでしょう。
今回は、喫煙に関する報道と、それに対するネット上の声をまとめました。皆さんはどのように感じましたか。よかったらコメントをお願いします。
