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Z世代の6割がスマホ疲れ?アテンション・デトックスが必要な理由と私たちの暮らしへの影響
Z世代のスマホ疲れはSNS過剰使用が原因であり、精神的ストレスを引き起こしています。アテンション・デトックスがその解消策として注目されています。

1.【ニュース概要】Z世代の6割が感じる「スマホ疲れ」

Z世代に広がる“スマホ疲れ” SNSと完全に切れてしまうのも不安だが… いい距離感でリフレッシュする「アテンション・デトックス」とは?
…で明らかになったのは、若者の半数以上が「スマホ疲れ」を感じている現状だった。 「全体の62.2%が『スマホ疲れを感じている』と回答し、疲れを自認してい…
(出典:AERA DIGITAL)
若者のマーケティング研究機関「SHIBUYA109 lab.」の調査によると、15〜24歳のZ世代の約62%が「スマホ疲れ」を感じており、その要因の約8割がSNSであると回答しています。かつてSNSは「いいね!」を通じて承認欲求を満たし、自己肯定感を高める場と考えられてきました。しかし現在では、他人の投稿と自分を比較して自信を失ったり、流行を追いかけなければならないという強迫観念に駆られたりする「つらい感情にひもづく場所」へと変化している実態が明らかになったのです。

これを受け、若者たちはSNSを完全に断つのではなく、一時的に「注目(アテンション)」を遮断してリフレッシュする「アテンション・デトックス」を実践し始めています。

2.心を消耗させる「3つの注目」

なぜ、これほどまでにスマホ疲れが広がったのでしょうか。専門家は、その原因を3つの「アテンション(注目)」に集約しています。

①自分への注目
自分の投稿に対する「いいね!」やコメントの数を、友人と比較して「自分は人望がないのではないか」と思い悩んでしまう

②人への注目
「あの流行を知らないと気まずい」と、友人の話題についていくために常にSNSをチェックし続けなければならない心理的負担

③情報への注目
AI(人工知能)によって自分の好みに合う情報ばかりが流れてきたり、フェイクニュースや誹謗中傷といった望まない情報が自動的に入ってきたりすることによる疲労

これらの「注目」に常に晒され続けるため、若者たちの精神的なエネルギーが消耗してしまったといいます。

3. アテンションによる疲れの原因

私たち50代にとって、スマホやSNSは人生の途中から現れた「便利な道具」ですが、Z世代にとっては物心ついた時から存在する「生活のインフラ」です。そのため、彼らにとってSNSから完全に離れることは、社会との繋がりを失うような不安を伴います。 一昔前の「デジタル・デトックス」は、スマホを完全に手放すことを目的としていました。しかし、今の若者が求めているのは、デジタルの世界に戻ることを前提とした「一時的な休憩」です。

オンラインでの「誰かとつながっている感覚」を大切にしながらも、自分一人の時間や、気の合う仲間と同じ空間でスマホを持たずに過ごす時間を確保しようとする、新しい共生(付き合い方)の形が模索されています。

4.50代の私たちにできること

このニュースは、50代の人間にとっても決して無関係ではありません。例えば、お子さんや、これからスマホを持つお孫さんとの接し方にヒントを与えてくれます。若者と接する際、以下の3つの点を意識したいものです。

①家庭内のルール作り
「スマホを触らない時間」を大切にする若者のトレンドを知ることで、例えば食事中や家族の団らん時に、無理に返信を求めない、あるいは一緒にスマホを置くといった「優しいルール」を共有する

②自分自身の「自分時間」の確保
私たち世代も、家事の合間に何気なくスマホを見て、膨大な情報に疲れてしまうことがあります。若者たちが実践している「スマホを持たずに散歩する」「陶芸や編み物、日記など、手を使う趣味に没頭する」といった行動は、私たちの生活の質を上げるためにも非常に有効だと意識する

③デジタルとアナログのバランス
「スマホで見れば済む」ことでも、あえて図書館に足を運んで本を借りたり、四季を感じながら歩いたりする時間は、デジタルに支配されない「自分の人生」を生きる実感を与えてくれる

5.【今後どうなる?】効率よりも「心の平穏」を重視する時代へ

今後は、スマホを使いこなす能力(スキル)だけでなく「いかにスマホを使わない時間を管理するか」という能力がより重要視されるようになるでしょう。すでに、一定時間スマホを触れなくする「ロックケース」や、スマホを触らない時間分だけ植物が育つアプリなどが普及し始めています。また、オフラインで誰かと繋がる「連帯」の価値も再評価されていくでしょう。デジタル社会の仕組みにがんじがらめになるのではなく、自分のペースで情報を取捨選択し、リフレッシュする「アテンション・デトックス」の習慣は、世代を問わず現代を生き抜くための必須教養になっていくと考えられます。

6.まとめ

・Z世代の約6割がスマホ疲れを感じており、SNSがその大きな原因となっている・他者との比較や情報の多さからくる「注目(アテンション)」が心を疲れさせている

・若者たちは、SNSを完全にやめるのではなく、一時的に距離を置く「アテンション・デトックス」を始めている

・スマホを持たずに歩く、手作業をするなどのアナログな時間が、心の回復に繋がる

便利すぎるスマホ社会だからこそ、あえて「繋がらない時間」を自分へのご褒美にしてみてはいかがでしょうか。

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