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八潮道路陥没事故から半年…終わらない苦難と広がる不安「窓開けられない」「売り上げ激減」住民と事業者の悲痛な叫び、そしてインフラ老朽化の深刻な現実

埼玉県八潮市で発生した県道の陥没事故から、すでに半年が経過しました。この事故は、現場周辺の住民や事業者にとって、日常生活を大きく変えてしまうほど深刻な影響をもたらし続けています。窓を開けられないほどのひどい悪臭や、工事による騒音、そして交通規制によって売り上げが激減するなど、さまざまな問題が山積しています復旧工事は今後5~7年もの期間を要すると見込まれており、住民の苦難は長期化する様相を呈しています。補償もほとんど進んでおらず、関係者は「前例のない事故」として対応の難しさに直面しているのです

1. 事故の現状と住民を襲う終わらない苦難

この事故は2025年1月28日に発生し、トラックが転落するという痛ましい出来事でした。原因は、地中に埋められた下水道管が古くなって破損したことです。この破損箇所から土砂が流れ込み、地面の下に大きな空洞ができて道路が陥没したとされています

事故現場の周辺、半径約200メートルは現在も立ち入りが制限され、日曜日を除いて毎日、大きな重機を使った土木工事が続けられています。特に、暑い日が続く時期には、下水からひどい悪臭が漂うことが多く、住民からは「臭くて窓が開けられない」「空調をつけっぱなしにするので電気代がかさむ」といった悲痛な訴えが上がっています。83歳の男性は「臭いや騒音は大きなストレスで、住民は目に見えない健康被害に直面している」と訴えています。毎日続く騒音や悪臭は、住民の精神的な負担も大きいことが伺えます

2. 事業者を苦しめる「風評被害」と進まぬ補償

事故の影響は、現場周辺の事業者にも深刻な影を落としています。八潮市商工会が2~3月に行ったアンケート調査によると、回答した125の事業者のうち、6割以上が「売り上げが減少した」「交通規制で業務に支障が出ている」と答えています。ある飲食店の店長は「『八潮は危ない』という風評被害で、市外からのお客さんが1割以上減った」と話しており、事故が地域のイメージにも悪影響を与えていることがわかります。事故の直後には、転落したトラックの捜索のために節水への協力が求められたこともありました

埼玉県は、工事の振動による住宅被害や交通規制による売り上げ減少などに対して補償を行う方針を打ち出し、補償費用として4億円を確保しました。しかし、県の幹部からは「前例がない事故で、どこまで補償すべきか判断が難しい」という声が上がっており、現時点では補償の対象が確定せず、実際の支払いはほとんど進んでいません。大野元裕知事も「原因や責任が明確になっていない中で、税金を我々の意図だけで出すわけにはいかない」と、慎重な姿勢を示しています。この県の姿勢に対し、ネット上では「県知事がこういう姿勢であれば、半年たっても工事と補償が進まないのも納得だ」といった意見も見られます

3. 長期化する工事と全国に広がるインフラ老朽化の懸念

現場周辺の悪臭は、陥没箇所が埋め戻される来年3月頃までは続くと考えられています。さらに、その後は現場周辺に2本目の下水道管を埋設する「複線化」という大規模な工事が始まる予定で、県は工事全体の完了までに「5~7年程度かかる」と見込んでいます。この長期にわたる工事の見通しに、ネット上では「直すのに数年かかると分かってから、このニュースは都合が悪くて触れられなくなった」といった声や、「いっそのこと引っ越し支援をしたほうが安上がりではないか」「お金よりも、工事の間は別の場所に住める場所を提供した方が、住民にとっては一番助かるのではないか」といった具体的な提案も出ています。持ち家がある住民にとっては、簡単に引っ越しができないため、この状況がさらに苦しいものになっているようです

八潮市の事故は、日本全体が抱えるインフラ老朽化問題の一例に過ぎません。過去には、福岡県の博多駅前で起きた大規模な道路陥没事故が非常に短期間で修復された例があります 。これに対し、八潮市で復旧に長い時間がかかっている現状は、事故が起きた場所や状況によって対応がさまざまに異なることを示しているのかもしれません。実際に、全国の下水道管は次々と耐用年数の50年を迎えつつあり、道路陥没事故は年間1万件を超えるほど増加していると報じられています。現在3万kmある耐用年数を超えた管路は、20年後には20万kmにも達すると予測されており、今回の八潮市の事故は「今後全国各地で頻繁に起こり得る前兆」「大都市圏で近いうちに高い可能性で起こるという警告」と捉えるべきだという意見も多く見られます

4. ネット上の多様な声と、私たちに突きつけられる課題

今回の事故とそれに対する県の対応、そして住民の苦境に対し、ネット上ではさまさまざまな意見が飛び交っています。

「たった4億円って補償する気ないだろw」と、県が確保した補償額の少なさに疑問を呈する声

「住民税だ何だって税金いっぱい払ってもこれだもんね」と、税金を支払っているにもかかわらず、十分な支援が得られないことへの不満 。

「下水の管理は地方自治体の仕事」「県が管理にお金をケチったせいで崩壊した」と、地方自治体の責任を問う声も聞かれます 。

「住民は目に見えない健康被害に直面している」と、長期的な悪臭や騒音による健康への影響を心配する声も多くありました
一方で、

「現場で復旧作業されている方や亡くなった方を思えばこのような悪態をつける日本人の図々しさに嫌気がさす」「インフラがごく当たり前にあるように錯覚しているが、これは先人の技術者達が懸命な思いで町に電気と水道を届けたい思いがあり、計画的な造成をしてきたから今ここにある」と、インフラを支える人々への感謝や、インフラ維持の重要性を訴える声も存在します

この事故は、私たちが普段当たり前のように使っている道路や下水道などのインフラが、いかに私たちの生活を支えているか、そしてその維持管理がいかに重要であるかを改めて教えてくれています。長期にわたる住民の苦痛や事業者の経済的な打撃、そして解決が難しい補償の問題は、これからの日本社会が向き合うべき大きな課題であることを示唆しているのではないでしょうか。

今回は、八潮市の道路陥没事故に関する報道と、それに関するネット上の声をまとめました。この事故は、住民の生活や地域の経済に深刻な影響を与え続けており、また、全国的なインフラ老朽化問題の深刻さを再認識させるきっかけとなりました。皆さんはどのように感じましたか。よかったらコメントをお願いします。

埼玉県八潮市の道路陥没から半年、補償が進まず住民や事業者が困窮。悪臭や工事の影響で生活が困難に。
道路陥没から半年の八潮市、悪臭続き「窓開けられない」…工事完了まで「5~7年程度かかる」
…県「前例のない事故、どこまで補償すべきか…」 埼玉県八潮市で県道が陥没してトラックが転落した事故は、28日で発生から半年となる。県は交通規制などの影…
(出典:読売新聞オンライン)
陥没事故が年1万件! 道路が突然消える!? 全国で進む老朽インフラの危険サインとは
…1月28日に埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故。トラック1台が転落、ドライバー1人が亡くなった。  埼玉県八潮市で起きた道路の陥没事故。原因は、地中に…
(出典:ベストカーWeb)

(出典 埼玉県八潮市の下水道管破損に起因する道路陥没事故|日本沈没に杭って!(4))

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県「前例のない事故、どこまで補償すべきか…」
埼玉県八潮市で県道が陥没してトラックが転落した事故は、28日で発生から半年となる。県は交通規制などの影響で売り上げが減少した事業者や、下水の悪臭などに苦しむ住民らへの補償を行う方針だが、補償対象が確定できず、支払いはほとんど進んでいない。現場では復旧工事が続き、事故前の日常は戻ってきていない。(さいたま支局 立原朱音、大須賀軒一)「大きなストレス」
「臭気を感じると夫がせき込む。住民の不安に丁寧に対応してほしい」「臭くて窓が開けられない。空調をつけっぱなしにするので電気代がかさむ」。15日に非公開で行われた八潮市長と近隣住民との意見交換会。出席した約20世帯からは、悲痛な訴えが続いたという。

事故現場は今も半径約200メートルの範囲で立ち入りが制限され、日曜日を除いて、大規模な土木工事が続く。連日の猛暑で、流れ込む下水から悪臭が漂う日も多い。

穴から約50メートルの場所に自宅がある男性(83)は「臭いや騒音は大きなストレス。住民は目に見えない健康被害に直面している」と訴える。

「前例がない」
工事の振動で住宅に被害が出たり、交通規制で売り上げが減少したりした場合を想定して、県は補正予算を組み、補償費用として4億円を確保した。

周辺住民を対象に被害状況も個別に聞き取っているが、「前例がない事故。どこまでを補償すべきなのか判断が難しい」(県幹部)として、支払いは始まっていない。

埼玉県八潮市の県道陥没事故の経緯とこんごの見通し(図表省略)

県の第三者委員会は陥没が起きた原因の究明を進め今夏に中間報告をまとめる予定だが、大野元裕知事は「原因や責任が明確になっていない中、税金を我々の意図だけで拠出するわけにはいかない」と、慎重な姿勢を示している。

風評被害
八潮市商工会が2〜3月、飲食店などに事故の影響を尋ねたアンケートでは、回答した125事業者の6割以上が「売り上げが減少した」「交通規制で業務に支障が出ている」などと訴えた。事故直後には転落したトラックの捜索のため節水への協力も求められた。鈴木進事務局長は「『補償はまだか』という切実な声も多い」とため息をつく。

来客数が1割強減った飲食店の男性店長(47)は「『八潮は危ない』という風評被害で、市外からの客が減った」とぼやく。

来年3月頃に埋め戻しが終わるまで、現場周辺の悪臭は続くとみられる。その後、現場周辺に2本目の下水道管を埋設する「複線化」の大規模工事も始まる見込みで、県は工事完了までに「5〜7年程度かかる」としている。

読売新聞 2025/07/28 06:30
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250728-OYT1T50042/

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最悪だな
5

たった4億円って補償する気ないだろw
7

何が怖いって、これが全国でこれから起こり得る事象だってこと
8

アメリカへ投資は80兆円
補償は4億円
ワロス
19

>>8
利益1割返ってくるからな
28

>>8
利益は特定企業の元へ
38

>>8
殆ど企業投資なのに何を言ってるんだ?
10

こういうとき戸建はきついのう
53

>>10
こういう立地だと価値も下がってるだろうしね…。いくら八潮が人気の場所だったとは言え。
11

これからは外国人にインフラ整備手伝ってもらわないとこんな事件が多発するぞ
13

賃貸なら引っ越し一択だが
持ち家だと売れないから
余裕がないと工事終わるまで避難とかできないのかな
20

直すのに数年かかると分かってから都合悪くて触れなくなったよなこのニュース
21

クッソ暑い時にクソの臭いとか地獄だろ
22

もう引っ越せばいいじゃん
引っ越し支援したほうが安上がり
24

関東大震災が起きたらどうなるの?
31

>>24
もちろん自己責任です
41

>>24
むしろ震災が起きて一回地中インフラぶっ壊れた方がいいかも知れないレベル
27

こういうことがあるからいたずらに人口増加というわけにはいかないんだよな
30

臭いがするってことは成分が漂っているってことだから公衆衛生上かなり問題がある
1日一人あたり2万円x日数が妥当だろ
32

すっかり忘れてた
33

固定資産税は、取り急ぎゼロにしないと流石に怒るわ
35

>「窓開けられない」そんなに悪臭が漂ってるのか
陥没した場所の近くにファミレスみたいなレストランあったのに
駐車場に入れないから廃業してるだろうけど
完全に復旧するまで不動産価格もどん底だろうし周辺住民が可哀想すぎる

埼玉になんか住んだのが間違いレベル

57

>>35
工事の為にずっと駐車場を提供してたよな
結局救出せず放置してたし何だかなあって事態で終わったが地元民は臭いし振動はキツいしやっとられんだろう
37

博多駅前の陥没は即効修復されてたけど
僻地だとここまで放置されるんだな
42

くっせー生活をずっと強いられるとか辛えな
46

今後あちこちでインフラヤバくなるんだろな…まぁ考えようによっては今修復工事できてる事が幸運かもしれないし
54

住民税だ何だって税金いっぱい払ってもこれだもんね。
60

下水の管理は地方自治体の仕事
国がやるべき仕事では無い
今回の件は県が管理に金ケチったせいで崩壊した
インフラ維持に予算回す議員を選ばなかった埼玉県民の自業自得
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