
滋賀県の私立高校で、アイスホッケー部の練習中に起きた重大事故。首の骨を折るような大けがを負った生徒を、学校側は救急車を呼ばずに2時間もバスで移動させていたというのです。
「なぜそんな判断をしてしまったの?」「もし自分の家族だったら……」と不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。今回は、このニュースのポイントを50代の女性の視点で、わかりやすく解き明かしていきます。
1.【ニュース概要】歩けない生徒を「おんぶ」して2時間の移動
驚くべきことに、救急車を呼ぶことなく、別の部員におんぶさせてバスに乗せました。そのまま滋賀県まで約2時間、バスの床に寝かせた状態で連れ帰ったのです。生徒は現在も、体が突然動かなくなるなどの重い後遺症に苦しんでいます。
2.【なぜ起きた?】現場の「素人判断」とマニュアルの形骸化
| 高校部活で重傷 教員救急車呼ばず - Yahoo!ニュース 高校部活で重傷 教員救急車呼ばず Yahoo!ニュース (出典:Yahoo!ニュース) |
●「会話ができるから大丈夫」という思い込み
医学的な知識がない中で、「返事ができる=軽症」と安易に判断してしまいました。
●「大ごとにしたくない」という心理?
「救急車を呼ぶと騒ぎになる」「自分の指導責任を問われたくない」という閉鎖的な意識が、判断を鈍らせた可能性が指摘されています。
専門家によれば、首の骨や神経を痛めている可能性がある場合、無理に動かすことは「致命的な悪化」を招く最も危険な行為とのこと。良かれと思ってした「おんぶ」や「バス移動」が、生徒のその後の人生を左右する結果となってしまったのです。
3.学校現場に潜む「昭和的な根性論」の影
かつての「多少の痛みは根性で我慢する」といった昭和的な価値観が、令和の今の時代にも一部で残っているのかもしれません。
ただ、今の時代に求められるのは、精神論ではなく「客観的な安全基準」です。現場の教員だけに重い責任と判断を委ねる、現在の体制そのものが限界を迎えているといえます。
4.学校任せにできない「家族の守り方」
また、もし大切な家族がこうした事故に遭って適切な対応ができなかった場合、以下のようにそれまでの生活を送れなくなる可能性があります。
●将来の生活設計が崩れる
長期にわたるリハビリ、通院、自宅の改修など、経済的な負担が増える
●本人の夢やキャリアの断絶
進学や就職といった未来の選択肢が狭まってしまう辛さは、親心として耐えがたい
私たちが学ばなければならないのは、「少しでもおかしいと思ったら、遠慮せずに救急車を要請する」という姿勢です。先生の「様子を見ましょう」という言葉に違和感があれば、「いえ、救急車を呼んでください」と強く伝える勇気が必要です。
5.【今後どうなる?】部活動の仕組みが変わる転換点に
●外部専門家の導入
教員ではなく、応急処置ができるトレーナーや専門コーチが立ち会う体制の加速
●救急要請の「ルール化」
「歩けない」「頭を打った」といった特定の状態のときは、現場の判断を挟まず即座に119番通報することを徹底
●法的責任の厳罰化
「知らなかった」では済まされない安全配慮義務について、学校側の責任の明確化
6.まとめ
どう対応するか判断に迷った時でも、医療相談ダイヤルで専門医の指導を仰ぐことはできます。
番号は「#7119」ですが、地域によっては設置されていない場合もあるので「地域名+医療相談ダイヤル」で確認しておくと安心です。
そのうえで、家族の間でも「もしもの時は#7119」と話しあっておくことをおすすめします。
大切な子どもたちの未来を守るために、私たち大人が「正しい知識」と「守る勇気」を持つことが、今何よりも求められています。













